この記事の要点
- ステップ配信は、友だち追加からの経過日数に合わせて自動で送る仕組み。LINE公式アカウントに標準で入っている
- 一斉配信は今いる全員に同じ内容。ステップ配信は登録した日を起点に、一人ひとり別のタイミングで届く
- 設計の軸は3つ。何のために送るか、どの順番で送るか、いつ配信を止めるか
- 最初のメッセージで売り込むと外される。最初の役目は信頼で、提案はいちばん最後に置く
- 配信数を欲張らない。無料プランのメッセージ上限は少なく、多すぎる配信はブロック率が上がる
LINE公式アカウントを開設したものの、届けているのはキャンペーンのお知らせだけ、という状態をよく見かけます。
一斉配信は、今いる友だち全員に同じ内容を送るものです。これはこれで必要ですが、新しく登録した人に何を届けるかは、また別の設計です。登録した直後の人と、半年前から読んでいる人に同じ内容を送っても、響き方が違います。
ここを埋めるのがステップ配信です。この記事では、登録直後から何日目に何を送るかという順番の組み方を、実際に動かしている形に沿って書きます。
ステップ配信とは
友だち追加からの経過日数に合わせて、あらかじめ用意したメッセージを自動で送る仕組みです。
登録した日を1日目とすると、1日目にこれ、3日目にこれ、7日目にこれ、というように順番を組んでおけば、あとは人が増えるたびに自動で流れます。LINE公式アカウントに標準で入っている機能で、追加のツールを契約しなくても管理画面から組めます。
似た名前の仕組みに「Lステップ」がありますが、これは別のサービスです。行動やアンケートの回答に応じて配信を枝分かれさせるような、より細かい制御をしたいときに使います。最初の設計を試すだけなら、LINE公式アカウント単体のステップ配信で十分です。
一斉配信との違い
| 一斉配信 | ステップ配信 | |
|---|---|---|
| 送る相手 | 今いる友だち全員 | 登録した人ひとりずつ |
| タイミング | 送信した瞬間 | 登録からの経過日数 |
| 向いている内容 | キャンペーン、営業日のお知らせ | 自己紹介、案内、信頼づくり |
一斉配信は今の状態に対して送るもの、ステップ配信は登録した瞬間を起点にして送るものです。役目が違うので、両方を用意しておくのが基本の形です。片方だけで運用すると、新しく入った人への案内が抜けたままになります。
設計の前に決める3つ
順番を組む前に、次の3つを決めておくと迷いません。
1. 何のために送るか。 予約や購入につなげたいのか、まずは読んでもらう関係をつくりたいのか。目的が違えば、最初に送る内容も変わります。
2. どの順番で送るか。 いきなり提案から入ると、まだ関係ができていない相手には響きません。信頼を先に、提案はあとに置きます。
3. いつ配信を止めるか。 すでに予約した人、すでに購入した人にまで同じ案内を送り続けると、次第に読まれなくなります。条件を満たした人はそこで流れから外す設計にしておきます。
実際に組んでいる順番
複数のLINE公式アカウントを運用していて、共通しているのはだいたいこの形です。日数は目安なので、業種や商材で前後させて構いません。
1日目、登録直後。 お礼と、これから何が届くかの案内だけです。長い自己紹介や実績の説明は、この時点ではまだ読まれません。短く、受け取ったものが分かる形にします。
2〜3日目、中身を知ってもらう。 どんなことをしているか、どんな人向けかを、売り込まずに伝えます。ここでの役目は興味を持ってもらうことで、行動を迫ることではありません。
5日目前後、迷いをほどく。 よく聞かれる質問や、始める前にひっかかりやすい点を先に潰しておきます。ここまで読んでいる人は関心がある人なので、背中を押す一歩手前の内容が効きます。
7日目前後、提案。 ここで初めて、予約や問い合わせといった行動を誘います。それまでの流れがあるので、いきなり提案するより読まれやすくなります。
この先も配信を続けるかどうかは、返信の有無や商材によって変わります。大事なのは、提案を最初に置かないことです。
よくある失敗
1通目から売り込む。 登録した直後は、まだ関係ができていません。ここで提案を入れると、その場でブロックされることがあります。
通数を増やしすぎる。 毎日届く設計にすると、内容がどれだけ良くても負担に感じられます。まずは3〜5通の範囲で組んで、様子を見てから足す順番の方が安全です。
止める条件を決めていない。 すでに予約した人にも案内が届き続けると、せっかく良い体験をした人の印象を悪くします。予約や購入で配信を止める設定は、最初に組んでおきます。
配信後に見る数字
組んだあとは、管理画面の配信結果から、どこで読まれなくなっているかを見ます。最初の数通で離脱が多いなら、内容ではなく届くタイミングか長さを疑うところから直します。一度に全部を作り替えるのではなく、詰まっている1通だけを直して、また様子を見る。これを繰り返す形です。
自分で組む時間がない場合や、どこで詰まっているかの見立てから相談したい場合は、お問い合わせからご連絡ください。何を頼むと何が省けるかは、制作を外注する前に決める3つのことにも書いています。
まとめ
- ステップ配信は、友だち追加からの経過日数に合わせて自動で送る仕組み。LINE公式アカウントに標準で入っている
- 一斉配信とは役目が違う。両方を用意しておくのが基本の形
- 設計で決めるのは3つ。何のために、どの順番で、いつ止めるか
- 最初の1通はお礼と案内だけ。提案はいちばん最後に置く
- 通数を欲張らない。3〜5通の範囲からはじめて、様子を見ながら足す
登録した瞬間にどう届くかは、その人がこのアカウントをどう見るかを決める最初の体験です。一斉配信の内容を磨く前に、まずここを整えておくと、あとの配信も読まれやすくなります。
よくある質問
ステップ配信は追加のツールが要りますか
基本の形はLINE公式アカウントの管理画面だけで組めます。友だち追加からの経過日数を指定して、その日にメッセージを自動で送る機能が標準で入っています。個人ごとの行動やタグに応じて枝分かれさせたい場合は、LステップのようなMAツールが必要になりますが、最初の設計はLINE公式アカウント単体で十分試せます。
何通くらい組めばいいですか
決まった正解はありませんが、3通から5通の範囲で組んでいる形が多いです。数を増やすほど途中でブロックされる可能性が上がるので、まずは少ない本数で反応を見てから足す順番をおすすめします。
登録した日にすぐ送っていいですか
むしろ登録直後の1通目がいちばん大事です。届いたことへのお礼と、これから何が届くのかを短く伝えるだけで十分です。ここで売り込みを入れると、その時点で読まれなくなります。
一斉配信とステップ配信は両方使えますか
使えます。ステップ配信は登録直後の案内用、一斉配信はキャンペーンやお知らせ用と役目を分けて使うのが基本の形です。同じ内容を両方で流すと、届く回数が多すぎて負担になります。
無料プランでも組めますか
組めます。ただし無料プランはメッセージの上限が月200通ほどと少ないので、ステップ配信と一斉配信の合計がその範囲に収まるかを、始める前に契約中のプランで確認しておくと安心です。
仕組みごと任せたい方へ
サイト制作、SNS運用、公式LINEの設計、広告の受け皿づくりまで。つくることに集中できるように、売る側を引き受けています。
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