この記事の要点

  • 施術中の電話は、出れば手が止まり、出なければ予約を逃す。どちらを選んでも損をする構造になっている
  • 留守電と折り返しのルールを決めるだけでも、施術を止める回数は減らせる。まずはここから
  • 自動音声応答は月額2000円台から使えるものがあり、営業時間外の案内だけなら低コストで始められる
  • 電話代行は初期費用1万〜3万円、月額5000円〜3万円程度が目安。件数と対応時間で幅が出る
  • いちばん効くのは電話を減らす仕組みそのもの。予約の入口をLINEやWebに寄せて、電話を選択肢の1つに戻す

施術中に電話が鳴る。

手は離せない。

でも出なければ、それが新規の予約だったかもしれない。

このジレンマを毎日抱えているオーナーは多いと思います。

出ても出なくても困る構造

電話に出れば、施術の手が止まります。

お客様を待たせることになり、集中も切れます。

かといって出なければ、かけてきた相手が予約したかったのか、既存のお客様の相談だったのか分からないまま切れます。

かけ直しても、その時にはもう他の店に決めていることもあります。

つまりこの電話は、出ても出なくても何かを失う設計になっています。

なくすことはできなくても、負担を減らす方法はいくつかあります。

まずは留守電と折り返しのルールを決める

いちばんお金のかからない対策は、留守電に回してから折り返すルールを先に決めておくことです。

施術中は電話に出ない、と決めてしまえば、鳴るたびに出るかどうか迷う時間がなくなります。

留守電のメッセージには、営業時間と、折り返しにかかる目安の時間を入れておきます。

かけてきた側も、放置されているのか対応中なのかが分かれば、待つ判断がしやすくなります。

折り返しは、施術の合間か、営業終了後にまとめて行う店が多いです。

ここまでは費用がかかりません。

まず試す価値があります。

自動音声応答で一次の案内を流す

留守電だけでは、営業時間外にかかってきた電話が何も案内されないまま切れてしまいます。

そこで使われるのが自動音声応答(IVR)です。

営業時間、定休日、予約の受け方といった案内を音声で流し、必要なら折り返し希望やSMS送信につなげる仕組みです。

費用は月額2000円台から使えるサービスもあり、機能を絞ったプランなら1万円以内で収まることが多いという目安がいくつかの比較サイトで紹介されています(2026年9月時点の各社公開情報より、契約件数や機能で変動します)。

留守番電話の内容をLINEなどのチャットツールに通知できるサービスもあり、営業中でもスマホで内容を確認できます。

営業時間外や施術の集中する時間帯だけにかかってくる電話が多いなら、この段階で十分に効果が出ます。

電話代行で一次対応そのものを任せる

日中の営業時間中も電話に出られないことが多い場合は、電話代行という選択肢があります。

オペレーターが一次対応し、用件を聞いてから店に転送したり、内容をメールやチャットで報告したりする仕組みです。

費用の目安は、初期費用が1万〜3万円程度、月額基本料が5000円〜3万円程度という幅で紹介されています。

月50件までのプランであれば月額5000円前後からという例もあります。

転送1件につき150〜250円前後、内容の入力代行に1件300〜800円前後のオプション料金がかかる場合もあります(2026年9月時点の各社公開情報より。受電件数や対応時間帯で金額は変わります)。

件数が少ない個人サロンだと、月額の基本料だけで足りることもあれば、繁忙期だけ追加料金がかさむこともあります。

契約前に、自分の店にかかってくる電話の本数をざっくり数えてから比較すると、プラン選びで失敗しにくくなります。

いちばん効くのは電話を減らす仕組み

ここまでの3つは、鳴った電話にどう対応するかの話でした。

もう1つ、鳴る本数そのものを減らす方向の対策があります。

予約の入口をLINEやWebの予約フォームに寄せることです。

LINE公式で予約を受ける範囲と手順でも書きましたが、チャットでのやりとりは施術中でも手が空いた時に返せるため、電話のように今すぐ対応を迫られません。

リッチメニューや予約フォームへのリンクを用意しておけば、営業時間外でも予約が完結し、そもそも電話をかける必要がなくなるお客様も出てきます。

予約システムを本格的に導入するかどうかは、個人サロンに要る予約システムの機能だけで機能の絞り方を整理しています。

ただし、電話を選ぶお客様が完全にいなくなるわけではありません。

年齢層や、これまでの習慣で電話を選ぶ層は一定数残ります。

目標はゼロにすることではなく、施術中に鳴る本数を下げることだと考えておくと、無理な仕組み化をせずに済みます。

選ぶ順番

費用のかからないものから順に試すのが無難です。

まず留守電と折り返しのルールを決めます。

それでも取りこぼしが気になるなら、自動音声応答で営業時間外の案内を用意します。

日中の対応そのものが負担になっているなら、電話代行を検討します。

並行して、予約の入口をLINEやWebに広げておくと、電話にかかる負担そのものが下がっていきます。

どこから手をつければいいか迷う場合や、今の予約の受け方のどこに時間を取られているかを一緒に整理したい場合は、お問い合わせからご相談ください。

よくある質問

施術中に電話が鳴ったら出るべきですか

決まった正解はありません。ただ、出るたびに施術を中断していると、目の前のお客様への集中が切れます。留守電に回して後で折り返すルールを先に決めておくと、その場での判断に迷わずに済みます。

自動音声応答を入れるとお客様の印象は悪くなりませんか

案内の内容次第です。営業時間や予約の受け方を最初に伝えるだけの短いアナウンスであれば、むしろ何もつながらないまま切られるより印象は良くなります。長い選択肢を何段も聞かせる作りにしなければ問題は起きにくいです。

電話代行と自動音声応答はどちらが向いていますか

取りこぼしている電話の中身によります。営業時間外や混雑時に一時的に鳴る電話が中心なら自動音声応答で足ります。日中の営業時間中も出られないことが多いなら、人が一次対応する電話代行の方が合います。

LINEに予約を寄せれば電話はゼロにできますか

ゼロにはなりにくいです。年齢層や常連の習慣によって、電話を選ぶお客様は一定数残ります。ゼロを目指すのではなく、電話にかかる負担を減らして、施術中に鳴る本数を下げることを目標にする方が現実的です。

何から始めればいいですか

費用がかからない留守電と折り返しのルール決めからで十分です。それでも取りこぼしが減らない、または対応の負担が重いと感じてから、自動音声応答や電話代行、予約導線の見直しを順に検討する形をおすすめします。

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