この記事の要点
- LINE公式アカウントそのものに予約専用の機能はない。予約は他の仕組みと組み合わせて受ける形になる
- 無料でできる方法は2つ。1対1のチャット対応と、リッチメニューに予約先のリンクを置く方法
- チャットでのやりとりは通数にカウントされないため、無料プランのままでも予約の相談は受けられる
- 件数が増えて対応が追いつかなくなったら、外部の予約システムと連携する段階に進む目安になる
- どの段階でも、予約の入口を複数に増やしすぎないことが取りこぼしを防ぐ
LINEで予約の連絡が来るようになったオーナーは多いと思います。
電話よりLINEの方が気軽に聞けるので、施術中に鳴っていた電話の一部がLINEに移ってきた、という感覚です。
ここで一度整理しておきたいのが、LINE公式アカウントというサービス自体には予約専用の機能がない、という点です。
トーク画面の裏側で自動的に予約表が管理されているわけではなく、予約は他の仕組みと組み合わせて初めて成立します。
無料でどこまでできて、どこから外部のツールが要るのか。順番に見ていきます。
予約専用の機能はないという前提
LINE公式アカウントでできることは、大きく分けるとメッセージのやりとりと、リッチメニューなどの案内表示です。
この2つを使って予約の入口を作ることはできますが、空き状況を自動で管理したり、ダブルブッキングを防いだりする機能は、アカウント自体には備わっていません。
そこを混同すると、無料でどこまでできるかの判断がぶれます。
まずはこの前提を置いた上で、無料の範囲と、外部の力を借りる範囲を分けて考えます。
無料でできる方法1 チャットで直接受ける
いちばん手軽なのは、トーク画面での1対1のやりとりで予約を受ける方法です。
LINE公式アカウントには無料プランがあり、2026年時点では月200通までのメッセージ配信ができる目安が案内されています。
ここで大事なのは、1対1のチャットでのやりとりはこの通数にカウントされない、という点です。
友だち登録している人との個別のやりとりは、送信も受信も無料の範囲に入ります。
つまり「空いてる日ありますか」「◯月◯日の◯時でお願いします」というやりとりを何往復しても、無料プランのままで続けられます。
少人数のサロンや、月の予約数がそれほど多くない業種であれば、この方法だけで十分に回っている店も多くあります。
弱点は、営業時間外や施術中は返信できない、という点です。
人が読んで返す形である以上、対応できる時間には限りがあります。
無料でできる方法2 リッチメニューに予約先を置く
トーク画面の下に表示されるリッチメニューは、タップすると好きなリンク先に飛ばせる案内板のようなものです。
ここに予約フォームや予約ページへのリンクを置いておくと、営業時間外でも予約の入口が開いたままになります。
リッチメニューの表示自体はメッセージの配信ではないため、通数は消費しません。
リンク先は、無料の予約フォームでも構いませんし、既に使っている予約ページがあればそれで十分です。
新しいツールを増やさなくても、今ある入口をリッチメニューから見えるようにするだけで、取りこぼしは減らせます。
ここで一つだけ注意したいのが、リンク先を用意しないまま設置しないことです。
押した先が関係のないページや、まだ準備中のページだと、せっかく開いてくれた人の印象を悪くします。
用意ができてから置く、が基本の順番です。
有料の予約システムに進む目安
チャットとリッチメニューだけでは足りなくなる場面もあります。
予約の確認や日程調整に毎日一定の時間を取られている、ダブルブッキングが起きている、スタッフが複数いて誰が対応したか分からなくなる、といった状態が続くなら、外部の予約システムとの連携を検討する段階です。
サロンや店舗向けの予約システムには、LINE公式アカウントと連携して、トーク画面の中で空き状況の確認から予約の確定までを完結できるものがあります。
こうしたシステムは月額の利用料がかかりますが、その分、空き状況の管理やリマインドの自動送信、複数の予約経路の一元管理といった、人手で追いきれない部分を引き受けてくれます。
どのシステムが合うかは、席数やスタッフ数、扱っているメニューの複雑さによって変わるため、この記事では特定のサービスを勧めることはしません。
判断に迷う場合は、今困っている場面を具体的に書き出した上で相談すると、必要な機能とそうでない機能の線引きがしやすくなります。
通数と料金プランについて
無料プランの月200通という数字は、あくまで一斉配信やステップ配信など、複数人に同じ内容を送る配信にかかる制限です。
予約のやりとりそのものは1対1のチャットなので、この通数を圧迫しません。
ただし、予約後のリマインドをステップ配信の形で自動化する場合は、この通数の中で送ることになるため、無料プランの範囲を超えることがあります。
リマインドの自動化については、前日確認の仕組みやステップ配信の組み方で詳しく触れています。
料金プランは2026年10月に改定が予定されているという案内も出ています。
金額の詳細は変わる可能性があるため、実際に契約する際はその時点の公式の案内で確認することをおすすめします。
どこから始めればいいか
すでにLINEで予約の連絡を受けているなら、まずは今の対応を変える必要はありません。
チャットでのやりとりを続けながら、リッチメニューに予約先のリンクを追加するところから始めるのが、いちばん負担の少ない一歩です。
そこから先、対応の手が回らなくなってきたと感じたタイミングで、外部システムとの連携を検討すればよいと思います。
無料でできる範囲と、費用をかけて楽にする範囲を分けて考えると、今の店の規模に合った選び方が見えてきます。
導入の相談はお問い合わせからいつでも受け付けています。
よくある質問
LINE公式アカウントだけで予約を完結できますか
アカウント単体には予約専用の機能がないため、完全に完結させるには外部の予約システムと連携する必要があります。少人数の店であれば、チャットでのやりとりだけで予約を受けている形でも十分に回ります。
無料プランのままで予約対応はできますか
できます。1対1のチャットは送受信ともにメッセージ通数にカウントされないため、無料プランのままで予約の相談から確定までのやりとりが可能です。人数が増えて返信が追いつかなくなったときに、次の段階を検討する形で問題ありません。
リッチメニューに予約リンクを置くだけでも意味がありますか
あります。営業時間外でもリンクを押した先で予約が完結するため、電話に出られない時間帯の取りこぼしを減らせます。リンク先は外部の予約フォームでも、既に使っている予約ページでも構いません。
外部の予約システムはどのタイミングで検討すればいいですか
チャットでの手動対応が負担になってきた時が目安です。予約の確認や日程調整に毎日一定の時間を取られている、または対応漏れが起きているなら、連携の検討に進む段階といえます。
リンク先が用意できていない場合はどうすればいいですか
無理にリッチメニューへ予約ボタンを置く必要はありません。リンク先が決まっていないまま設置すると、押した人を関係のないページに送ることになり、印象を損ないます。まずはチャット対応だけで始めて、リンク先が整ってから追加する順番で構いません。
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