この記事の要点

  • 最初にやるのはドメインの契約種別の確認。無料特典だと解約でドメインごと失う
  • メールはサーバーの中にあるので解約で止まる。受信は無料で残せるが送信は別手当て
  • 順番は6段階。契約確認→DNSを控える→管理だけ移す→中身を作る→転送を用意→最後に切り替え
  • 中身を作っている間、古いサイトは動いたままにできる。止まる時間はゼロにできる
  • 解約は全部が終わってから。先に解約すると取り返しがつかない

レンタルサーバーを解約したい。月額を減らしたい。そう思ったとき、いきなり解約ボタンを押すと危ないです。

失うものが3つあります。

  • ドメイン(条件によっては、住所ごと消えます)
  • メール(独自ドメインのアドレスが止まります)
  • サイトのデータ(記事も画像も、まとめて消えます)

この記事は、実際に引っ越したときの手順を、そのまま順番に書いたものです。順番を守れば、サイトが見えない時間はほぼゼロにできます。

押す前に、3つ確認してください

作業に入る前に、これだけは確かめてください。ここを飛ばすと、あとで取り返しがつきません。

確認1:そのドメイン、無料特典ではありませんか

一番こわい落とし穴です。

レンタルサーバーには「ドメイン永久無料」のような特典があります。サーバーを契約している間、ドメイン代がずっと無料になるものです。

お得なのですが、サーバーを解約すると特典も終わります。 条件によっては、ドメインごと失います。

ドメインを失うということは、サイトのアドレスが消えるということです。積み上げた記事も、他のサイトから貼られたリンクも、全部そこで切れます。

確認の仕方

契約管理画面のドメイン一覧を開いて、契約の種別を見てください。「通常」なのか「特典」なのかが書いてあります。1本ずつ確認してください。

特典だった場合は、解約前に別の会社へ移すか、有料契約に切り替える必要があります。

確認2:そのサーバーに、いくつサイトが入っていますか

サーバーの管理画面で、設定されているドメインの一覧を見てください。

思ったより多いことがあります。

私の場合、6つ入っていました。そのうち2つは、何年も前に作って忘れていたサイトでした。片方はドメインが切れていて、すでに誰にも見えていない状態でした。

解約すると全部まとめて消えます。 中身を取り出したいものが混ざっていないか、必ず一覧で確認してください。

もう1つ注意があります。サーバーの初期ドメイン〇〇.xsrv.jp のようなもの)にサイトを置いている場合、そのアドレスは解約と同時に必ず消えます。 残したいなら、別のドメインに移す必要があります。

確認3:メールをどうしますか

メールはサーバーの中にあります。だから解約すると止まります。

ここで整理が要るのは、受信と送信が別の問題だという点です。

できるか方法
受信残せる転送サービス(無料のものがある)
送信別の手当てが要るメールサービスの契約など

受信は簡単です。転送を設定すれば、独自ドメイン宛のメールが普段のアドレスに届きます。

送信が問題です。 転送サービスの多くは受信専用なので、そのアドレスから送れません。名刺に載せたアドレスに問い合わせが来て、返信すると別のアドレスが出る、という状態になります。

名刺やサイトにアドレスを載せているなら、送信できる状態まで用意してください。

そして忘れやすいのが、メールボックスの中身です。解約すると消えます。残したいメールがあるなら、先に取り出してください。

引っ越しの順番は、6段階です

確認が済んだら、ここからが本番です。この順番を守ってください。

1. いまのDNSレコードを控える

引っ越しでいちばん怖いのは、切り替えたときにサイトが見えなくなることです。

控えがあれば、いつでも元に戻せます。管理画面でDNSレコードの一覧を開いて、そのまま全部メモしてください。5分で終わります。

これが保険になります。何かあっても、この内容に戻せば復旧します。

2. DNSの管理だけ、先に移す

ここがコツです。

サイトの中身は動かさずに、DNSの管理者だけを先に移します。

このとき、記録の中身は今までのサーバーを指したままにしておきます。すると訪問者から見て何も変わりません。 表示も、URLも、そのままです。

先に管理者だけ移しておくと、あとで中身を切り替えるときの操作が1か所で済みます。

3. 新しい場所に、中身を作る

一番時間がかかるところです。

記事を移すだけなら短く済みますが、私は書き直したので数日かかりました。

この間、古いサイトは動いたままです。 新しい方は仮のアドレスで作って、出来上がるまで誰にも見せません。焦らなくて大丈夫です。

4. 中身を取り出す

古いサイトから、記事も画像も全部取り出してください。

多くの場合、管理画面に書き出しの機能があります。下書きも含めて全部取り出せることが多いので、公開していないものも一緒に取っておいてください。

これも保険です。解約したあとで「あの記事どこだっけ」となっても、手元にあれば困りません。

5. 旧URLから新URLへの転送を用意する

URLの形を変えるなら、必ずここを先に用意してください。

私は日付入りのURL(/2025/09/02/記事名/)をやめて、/記事名/ に変えました。URLに年が入っていると、それだけで古く見えるからです。

ただし変えると、これまでのリンクが全部切れます。検索結果から来た人も、他のサイトから来た人も、行き先が無くなります。

だから旧URLから新URLへ飛ばす設定を、切り替えの前に用意しておきます。 これがあれば、これまでの積み上げを引き継げます。

記事を減らす場合も同じです。消した記事のURLも、近いテーマの記事に飛ばしてください。 行き止まりを作らないのが基本です。

6. 最後に、ドメインを新しいサイトへ向ける

ここまで来て、初めて切り替えます。

押した瞬間に、見えるサイトが変わります。 ここが本番です。

切り替えたあと、証明書の発行で少し時間がかかることがあります。その間も古いサイトが表示され続けるので、見えなくなる時間はありません。

切り替えたら、確認すること

すぐに解約しないでください。まず確認です。

  • 新しいサイトのトップページが開くか
  • 記事のページが開くか
  • 旧URLを開いたときに、ちゃんと新しい記事へ飛ぶか(何本か試す)
  • /robots.txt を開いて、書いてあるサイトマップのURLが実際に開くか
  • メールが届くか、送れるか

特に旧URLの転送は、必ず自分で試してください。 設定したつもりで効いていないことがあります。

私の場合、ここで1年間壊れていたサイトマップが直っていることも確認できました。その顛末はサーバーとドメインとメール、放っておくとどうなるかに書いています。

解約は、全部終わってから

最後です。

全部が正しく動いていることを確認してから、解約してください。

更新日までまだ日があるなら、慌てて解約する必要はありません。しばらく置いておいて、何も問題が起きないことを確かめてからで十分です。

先に解約すると、戻れません。 逆に、残しておいて困ることはほとんどありません(更新日が近い場合を除いて)。

まとめ

押す前の確認

  • ドメインが無料特典ではないか(特典なら失う)
  • サーバーにいくつサイトが入っているか(忘れているものがある)
  • メールをどうするか(受信は残せる、送信は別手当て、中身は先に取り出す)

引っ越しの順番

  1. いまのDNSレコードを控える
  2. DNSの管理だけ先に移す
  3. 新しい場所に中身を作る
  4. 古いサイトから中身を取り出す
  5. 旧URLから新URLへの転送を用意する
  6. 最後にドメインを新しいサイトへ向ける

そして、確認してから解約する。

順番さえ守れば、サイトが見えない時間をゼロにしたまま引っ越せます。 逆に順番を飛ばすと、ドメインを失ったり、検索からの流入が切れたりします。

急ぐ理由がないなら、1つずつ確かめながら進めてください。

よくある質問

解約したらサイトはすぐ消えますか

消えます。しかも中のデータも一緒に消えるので、記事も画像もメールも先に取り出しておく必要があります。

ドメインは解約後も使えますか

通常契約なら使えます。ただしサーバーの無料特典で取ったドメインの場合、解約と同時に失うことがあります。契約管理画面で種別を必ず確認してください。

引っ越し中にサイトが見えない時間はできますか

順番を守れば、ほぼゼロにできます。中身を新しい場所に用意してから切り替えるので、その間も古いサイトが表示され続けます。

URLを変えると検索順位はどうなりますか

旧URLから新URLへ転送を設定すれば、評価は引き継げます。転送を用意せずに変えると、これまでの積み上げが切れます。

解約はいつすればいいですか

新しいサイトが正しく表示されて、メールも動いて、リンク切れがないことを確認してからです。更新日まで日があるなら、しばらく置いておいて問題ありません。

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