この記事の要点
- 発信場所が増えたぶん、情報が散らばって誰も全体像を見られなくなっている
- SNSは借りている場所。規約もアルゴリズムも自分では決められない
- 自分のサイトの役目は、発信をまとめて受け止めて残すこと
- SNSは流れて消える。サイトは積み上がる。両方が要る
- WordPressである必要はない。更新できる形なら何でもよい
インスタもやっている。Threadsも始めた。YouTubeにも動画を上げた。公式LINEも作った。
発信できる場所は、確実に増えました。
だからこそ、こういう相談が増えています。「もうSNSがあるのに、サイトって要りますか」
答えを先に書きます。増えたからこそ、要ります。
発信場所が増えて、何が起きたか
まず、いま起きていることを整理します。
発信できる場所が増えたのは、いいことです。届き方の選択肢が増えました。
でも同時に、こうなっています。
- 実績はインスタの過去投稿に埋もれている
- 価格の説明はストーリーで一度だけ流した
- 詳しい考え方はThreadsに書いたが、もう遡れない
- 問い合わせ先はプロフィール欄に1つだけ
全部あるのに、どこにもまとまっていない状態です。
これ、興味を持った人からするとかなり不便です。「この人、良さそう。もう少し知りたい」と思ったときに、過去の投稿を延々スクロールするしかありません。
そして、たいていの人はそこまでしません。面倒だから、離れます。
SNSは、借りている場所です
もう1つ、大事な違いがあります。
インスタも、Threadsも、YouTubeも、自分の場所ではありません。借りている場所です。
これは悪口ではなく、事実の確認です。借りている以上、こういうことが起きます。
- 規約が変わる(できていたことが、ある日できなくなる)
- 表示の仕組みが変わる(同じ投稿でも届く量が変わる)
- アカウントが止まることがある(理由が分からないまま)
- サービス自体が終わることがある
どれも、こちらでは決められません。大家さんの都合で、明日から使えなくなる可能性があるということです。
実際、過去に流行った発信の場所で、今はもう使われていないものがいくつもあります。そこに積み上げたものは、全部消えました。
自分のサイトは、自分の場所です。 規約もアルゴリズムもありません。ここが決定的に違います。
自分のサイトの役目は、まとめて残すことです
じゃあ、サイトは何をする場所なのか。
発信を受け止めて、まとめて、残す場所です。
役目を分けて書きます。
| 役目 | |
|---|---|
| SNS | 知ってもらう。流れる |
| サイト | 説明する。残る |
SNSは、たくさんの人の前を通り過ぎるのが得意です。でも流れて消えます。 3か月前の投稿を探して読む人は、ほとんどいません。
サイトは、通りすがりの人を集める力は弱いです。でも残ります。 検索から入ってこられるし、1年前の記事も同じように読まれます。
この2つは役割が違うので、どちらかで代用できません。
具体的に、何を置く場所なのか
「まとめる場所」と言われてもピンとこないと思うので、具体的に書きます。
あなたが何をしている人か
これが一番大事です。SNSのプロフィール欄は短すぎます。
何をしていて、誰に向けていて、どういう考えでやっているのか。ここを読んで納得した人が、依頼してきます。
何を頼めるのか
意外と抜けているのがこれです。投稿は毎日しているのに、結局この人に何を頼めるのかが分からないというサイトやアカウントは、本当に多いです。
頼めることが並んでいないと、依頼のしようがありません。
積み上がる記事
ここがサイトの本体です。
考えていること、実際にやったこと、うまくいかなかったこと。1本ずつ増えていって、検索から人が入ってくるようになります。
SNSの投稿と違って、書いたものが働き続けます。 半年前の記事が、今日誰かの検索に引っかかる。これはSNSでは起きません。
連絡の入口
問い合わせ、公式LINE、予約。どこから連絡すればいいかを、迷わせないことが大事です。
リンクまとめのサービスでは足りません
「プロフィールのリンクをまとめるサービスを使っているから大丈夫」という方へ。
あれは、入口としては優秀です。1つのリンクしか置けない場所で、複数の行き先を渡せます。
ただ、内容を置く場所ではありません。 リンクが並んでいるだけなので、「あなたが何をする人か」は説明できません。
入口と、着いた先は別のものです。両方あって成立します。
WordPressである必要はありません
ここは正直に書きます。
以前、この考え方を「だからWordPressが必要です」という形で書いたことがありました。今は、そうは思っていません。
理由は単純で、自分がWordPressから離れたからです。
WordPressは自由度が高い代わりに、保守が続きます。 本体の更新、プラグインの更新、セキュリティ対応。触っていなくても、放っておくと壊れます。実際、自分のサイトは1年放置してあちこち壊れていました(その顛末はサーバーとドメインとメール、放っておくとどうなるかに書きました)。
大事なのは、何で作るかではありません。
自分で更新できて、記事が積み上がる形になっているか。 これだけです。
WordPressでも、静的なサイトでも、サービスを使っても、条件を満たすなら何でもかまいません。更新の手が止まらない作り方を選んでください。
逆に一番よくないのは、自分では1文字も直せないサイトです。誤字を直すだけで業者に連絡が必要な状態だと、更新は必ず止まります。そして更新が止まったサイトは、置いてあるだけになります。
作るときの最低限
いきなり立派なものを作ろうとしないでください。作り込むほど、公開が遅れます。
最初は3つで足ります。
- 何をしている人か
- 何を頼めるのか
- どこから連絡すればいいか
これだけあれば、SNSから来た人を受け止められます。記事は、そのあとから1本ずつ足していけばいいです。
そして忘れないでほしいのが、作っただけでは誰も来ないということです。
サイトは待つ場所なので、自分から人を連れてきません。SNSから流す、検索から入ってくるようにする。 ここまでやって、やっと働き始めます。この話はSNS集客がうまくいかない本当の理由にまとめました。
まとめ
- 発信場所が増えたぶん、情報が散らばって全体像が見えなくなっている
- SNSは借りている場所。規約も表示の仕組みも自分では決められない
- 自分のサイトの役目は、まとめて、説明して、残すこと
- SNSは流れる、サイトは積み上がる。役割が違うので代用できない
- 置くのは、何をしている人か/何を頼めるか/連絡先/積み上がる記事
- リンクまとめのサービスは入口としては優秀だが、内容を置く場所ではない
- WordPressである必要はない。 自分で更新できて、記事が積み上がる形ならよい
- 最初は3ページで足りる。作り込むより、公開して育てる
発信する場所が多いほど、戻ってくる場所が要ります。
よくある質問
SNSだけではだめですか
だめではありませんが、SNSは流れて消えます。過去の投稿を探して読み返す人はほとんどいないので、積み上げる場所は別に要ります。
リンクをまとめるサービスでは足りませんか
入口としては足ります。ただし内容を置く場所ではないので、あなたが何をする人かを説明する役目は果たせません。
WordPressで作るべきですか
その必要はありません。自分で更新できて、記事が積み上がる形なら何でもかまいません。更新の手が止まらない作り方の方が大事です。
何ページくらい必要ですか
最初は3つで足ります。何をしている人か、何を頼めるか、どう連絡するか。記事はそのあとで足していけます。
サイトを作れば集客できますか
作っただけでは誰も来ません。SNSや検索から人が来る入口を用意して、更新を続けて初めて働き始めます。
仕組みごと任せたい方へ
サイト制作、SNS運用、公式LINEの設計、広告の受け皿づくりまで。つくることに集中できるように、売る側を引き受けています。
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