この記事の要点
- 土台の仕事は、検索エンジンにサイトを読み取りやすくすること
- 見るのは4つ。表示の速さ、スマホ対応、場所を伝えること、意味を伝えること
- 構造化データとは、ページの中身が何なのかを機械に伝える書き方のこと
- 土台は1回整えれば効く。順位を動かすのは中身の更新の方
- 作れる必要はない。何のためにあるかが分かれば、見積もりが読める
サイト制作やSEOの見積もりに、こういう言葉が並んでいることがあります。
テクニカルSEO。構造化データ。サイトマップ送信。
これ、何をしているのか分かりますか。分からないまま「まあ必要なんだろう」で通していると、金額の妥当性を判断できません。
この記事は、作れるようになるための記事ではありません。 何のためにあるかが分かれば、頼むときに判断できるようになります。それだけを目指します。
土台の仕事は、読み取りやすくすることです
まず全体像から。
土台の仕事は、検索エンジンにとって読み取りやすいサイトにすることです。 それ以上でも以下でもありません。
検索エンジンは、機械です。人間が見て分かることでも、機械には分からないことがあります。
- ページが重くて最後まで読み込めない
- スマホで見たときに崩れている
- どこにどんなページがあるのか分からない
- 書いてある内容が何なのか判断できない
これを1つずつ解消していくのが、土台の作業です。
そして大事な前提を先に書きます。土台を整えても、順位は勝手には上がりません。
土台は、中身を正しく評価してもらうための準備です。中身が無ければ、準備だけしても何も起きません。ここを混同すると「整えてもらったのに変わらない」になります。この話はSEOもMEOも、1回やって終わりでは効きませんに書きました。
見るのは、4つだけです
土台と呼ばれるものは、だいたいこの4つに分類できます。
| 何をしているか | |
|---|---|
| 表示の速さ | 読み込みが遅くて離脱されるのを防ぐ |
| スマホ対応 | 小さい画面で崩れず読めるようにする |
| 場所を伝える | どこにどんなページがあるか知らせる |
| 意味を伝える | ページの内容が何なのかを機械に伝える |
1つずつ見ていきます。
1. 表示の速さ
ページが開くまでの時間です。
これは体感で分かります。開いて3秒待たされたら、あなたも戻りますよね。同じことが、あなたのサイトでも起きています。
遅くなる原因のほとんどは、画像です。撮ったままの大きな写真をそのまま載せていると、それだけで重くなります。
作業としては、画像を軽くする、不要な機能を減らす、といったものです。専門的に見えますが、効き方は分かりやすい部類です。
自分で確認できます
スマホで自分のサイトを開いてみてください。待たされる感覚があるなら、遅いということです。
数字で見たい場合は、無料で表示速度を測れるツールがあります。ただ、点数を追いかけすぎないでください。満点を目指す必要はありません。 待たされない状態になっていれば十分です。
2. スマホ対応
小さい画面で崩れずに読めるかです。
今はほとんどの人がスマホで見ています。パソコンで作って、パソコンだけで確認していると、スマホで表示がおかしくなっていることに気づきません。
確認方法は簡単です。自分のスマホで、自分のサイトを開いてください。
- 文字が小さすぎないか
- 横にスクロールしないと読めない部分がないか
- ボタンが押しにくくないか
これだけ見れば分かります。専門知識は要りません。
3. 場所を伝える
ここが今回いちばん、見落とされやすいところです。
検索エンジンは、サイトの中を歩き回ってページを見つけます。そのときに「うちにはこういうページがあります」と一覧で渡す仕組みがあります。これがサイトマップです。
サイトマップとは、サイト内のページ一覧を検索エンジンに渡すためのファイルのことです。
これが無い、あるいは壊れていると、ページを見つけてもらえないことがあります。 記事を書いても、存在に気づかれないままになります。
実際に壊れていた話
自分のサイトを点検したとき、これが壊れていました。
案内板には「サイトマップはここにあります」と書いてあるのに、その先を開くとページが存在しませんでした。 しかも1年間、その状態でした。
エラーは出ません。サイトは普通に表示されます。 誰も教えてくれないので、気づきませんでした。
自分で確認できます
3分で終わります。
- ブラウザで、自分のサイトのアドレスの後ろに
/robots.txtをつけて開く Sitemap:と書かれた行を探す- そこに書いてあるURLを、そのままブラウザに貼って開く
- ページが表示されなければ壊れています
点検の手順はサーバーとドメインとメール、放っておくとどうなるかにまとめました。
4. 意味を伝える(構造化データ)
ここが一番、名前だけ聞くと難しそうな部分です。
構造化データとは、ページに書かれている内容が何なのかを、機械が分かる形で伝える書き方のことです。
たとえば、人間がページを見れば「これは記事だな」「これは店の情報だな」とすぐ分かります。でも機械には、文字の並びにしか見えません。
そこで、目に見えない形で「これは記事です」「書いた人はこの人です」「公開日はこの日です」というラベルを付けておく。 これが構造化データです。
店舗なら、営業時間、住所、電話番号。質問と答えのページなら、どこが質問でどこが答えか。ラベルが付いていると、機械が正しく理解できます。
何が変わるのか
正直に書きます。構造化データを入れれば順位が上がる、とは限りません。
変わるのは、こういうところです。
- 検索結果での見え方が変わることがある(星の評価や質問が表示されるなど)
- AIに引用されやすくなる
特に2つ目が、今は効いてきます。AIが答えを作るとき、構造がはっきりしている情報の方が使いやすいからです。この話はSEOとMEOとLLMOの違いに書きました。
自分で書く必要はありません
構造化データは、手で書くものではありません。サイトを作る仕組みの側で、自動的に付けるのが普通です。
だから、あなたがやることは1つだけです。それが付いているかどうかを聞くこと。
土台は1回、中身は継続
ここまでの4つは、基本的に1回整えれば、しばらく効きます。
だから、専門の人に頼む価値がはっきりしている部分です。自分でやるより速くて確実です。
ただし、繰り返しになりますが、土台だけでは順位は動きません。
- 土台 … 1回の作業。読み取りやすくする
- 中身 … 続ける作業。順位を動かす
見積もりを見るときは、この2つのどちらの話をしているのかを分けて見てください。 土台だけの見積もりは、悪い見積もりではありません。土台の見積もりというだけです。
頼むときに聞くこと
必要な知識は、これだけです。
「土台の作業と、続ける作業のどちらが入っていますか」
これで、見積もりの性格が分かります。
そのうえで、土台の作業なら、こう聞いてください。
- 表示速度は見てもらえますか
- スマホでの見え方は確認してもらえますか
- サイトマップは作って送信までしてもらえますか
- 構造化データは入りますか
この4つを聞けるだけで、任せっきりではなくなります。 作り方を知らなくても、何が入っているかは判断できます。
そして、自分でも確認できることが3つあります。 スマホで開いてみる、待たされないか見る、/robots.txt を開いてサイトマップが生きているか確かめる。
これだけで、放置されているかどうかは分かります。
まとめ
- 土台の仕事は、検索エンジンに読み取りやすくすること
- 見るのは4つ。表示の速さ/スマホ対応/場所を伝える/意味を伝える
- サイトマップとは、ページ一覧を検索エンジンに渡すファイルのこと。壊れていても誰も教えてくれない
- 構造化データとは、ページの内容が何なのかを機械に伝える書き方のこと
- 構造化データで変わるのは検索結果での見え方と、AIに引用されやすさ
- 土台は1回、中身は継続。 見積もりはどちらの話か分けて見る
- 頼むときは4つ聞く。自分でも3つ確認できる
作れるようになる必要はありません。何のためにあるかを知っていれば、選べるようになります。
よくある質問
テクニカルSEOとは何ですか
サイトの中身ではなく、構造や表示速度など技術的な部分を検索エンジンにとって読み取りやすく整える作業のことです。
構造化データとは何ですか
ページに書かれている内容が何なのかを、機械が分かる形で伝える書き方のことです。記事なのか店舗情報なのか質問と答えなのかを明示します。
構造化データを入れると順位は上がりますか
直接上がるとは限りません。ただし検索結果での見え方が変わることがあり、AIに引用されやすくなる効果は期待できます。
土台を整えれば集客できますか
できません。土台は読み取りやすくするだけです。順位を動かすのは中身の更新の方です。
自分で確認できることはありますか
あります。スマホでの表示、ページの表示速度、robots.txtに書かれたサイトマップが実際に開けるか。この3つは自分で見られます。
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